歌舞伎×シェイクスピア [時には芸術]
新橋演舞場にて、「NINAGAWA 十二夜」を観劇してきました。席は8列目、花道が近くてラッキー。
原作はシェイクスピアの「Twelfth Night」、そこに蜷川さんの演出が加わり、歌舞伎と融合・・・・・・何て素晴らしい企画っ!
っていっても初演されたのは4年前。日本では4回目の講演って言ってたな。「日本では」というのは、今春本場のロンドン公演を実現させたそうな。今回はその凱旋公演ver。
御家断絶、後ろ盾は無し。そんな境遇の元、斯波主膳之助と双子の妹・琵琶姫は、航海中の嵐により離ればなれになってしまう。共に紀伊国に流れ着いた船長の助けで、琵琶姫は男装して獅子丸と名乗り、領主・大篠左大臣に小姓として仕える。
左大臣は大納言家の息女・織笛姫に夢中だが、姫には見向きもされない。更には左大臣の使者として館へ来た獅子丸に一目惚れ。当の獅子丸は左大臣を恋い慕うが、男装の身では想いさえ告げられない。
その一方、織笛姫の叔父・左大弁、恋人の腰元・麻阿、右大弁は何かと小うるさい家老をどうにかして仕返しをしたい様子。インテリぶる家老が織笛姫に心を寄せていると知った3人は、一計を案じる。
三角関係を基盤に一計の騒動が起き、その最中に行方不明だった兄が現れて・・・・・・。
ってな具合。オチは途中で見えちゃったけどね、しっかりと浸ってきました。見所は尾上菊之助が主善之助と琵琶姫を、尾上菊五郎が家老と道化・捨助、2名が1人二役を演じる。早変わりのテンポが良い。菊之助は男女、菊五郎は身分。両者ともしっかりと演じ分けられるのは、流石。捨助の存在感が光っていた。劇中では「阿呆」呼ばわりだが、道化とは「知識」の象徴だそうな。 演者が菊五郎というのもあってか、道化でも引き締め役に思えた。
違う意味で存在感を示したのは腰元・麻阿を演じた、市川亀治郎。今まで可愛らしい姫役しか観た事がなかったけど、呆気に取られるくらい策士な腰元だった。つうか、砕けすぎて笑えた。
細かい動きもスッゴイ気になってしまうほど。よほど家老が気に食わないのか、誰よりも張り切って殴ってましたからねぇ・・・・・・拳に力こもってました(笑)。
あ、右大弁の中村翫雀も色々と・・・・・・あそこまでナルシスト阿呆を演じられるって感心して良いのか悪いのか(苦笑)。第一人称、「ぼぉくぅ」ですから。時々「It's me」ですから。
もちろん目の保養的な存在も。菊之助の美しさは変わらないのだが、今回目を惹いたのは左大臣を演じた中村錦之助。ヤバイ、綺麗どころ発見(吐血)。否、綺麗なのは知ってたけど、花道の真下で観ると感動だわ。別の演目でも観てみたい。
歌舞伎よりも内容も分かりやすく、シェイクスピアらしい台詞も交えて終始見入ってしまった。蜷川さんの演出にも脱帽。幕開けから魅せる×2。BGMに賛美歌94番が流れ出した時点でテンションmax!歌いそうになった(危)。
ロマンティック・コメディと、パンフに書かれていた。「ロマンティック」の基準は理解しかねるが、コメディは確か。ああ、恋だ愛だで悩んでいるから「ロマンティック」なのか?とにかく現実と隔離された素晴らしい空間だった。歌舞伎ではない、蜷川さんの作品も観劇したい。
原作はシェイクスピアの「Twelfth Night」、そこに蜷川さんの演出が加わり、歌舞伎と融合・・・・・・何て素晴らしい企画っ!
っていっても初演されたのは4年前。日本では4回目の講演って言ってたな。「日本では」というのは、今春本場のロンドン公演を実現させたそうな。今回はその凱旋公演ver。
御家断絶、後ろ盾は無し。そんな境遇の元、斯波主膳之助と双子の妹・琵琶姫は、航海中の嵐により離ればなれになってしまう。共に紀伊国に流れ着いた船長の助けで、琵琶姫は男装して獅子丸と名乗り、領主・大篠左大臣に小姓として仕える。
左大臣は大納言家の息女・織笛姫に夢中だが、姫には見向きもされない。更には左大臣の使者として館へ来た獅子丸に一目惚れ。当の獅子丸は左大臣を恋い慕うが、男装の身では想いさえ告げられない。
その一方、織笛姫の叔父・左大弁、恋人の腰元・麻阿、右大弁は何かと小うるさい家老をどうにかして仕返しをしたい様子。インテリぶる家老が織笛姫に心を寄せていると知った3人は、一計を案じる。
三角関係を基盤に一計の騒動が起き、その最中に行方不明だった兄が現れて・・・・・・。
ってな具合。オチは途中で見えちゃったけどね、しっかりと浸ってきました。見所は尾上菊之助が主善之助と琵琶姫を、尾上菊五郎が家老と道化・捨助、2名が1人二役を演じる。早変わりのテンポが良い。菊之助は男女、菊五郎は身分。両者ともしっかりと演じ分けられるのは、流石。捨助の存在感が光っていた。劇中では「阿呆」呼ばわりだが、道化とは「知識」の象徴だそうな。 演者が菊五郎というのもあってか、道化でも引き締め役に思えた。
違う意味で存在感を示したのは腰元・麻阿を演じた、市川亀治郎。今まで可愛らしい姫役しか観た事がなかったけど、呆気に取られるくらい策士な腰元だった。つうか、砕けすぎて笑えた。
細かい動きもスッゴイ気になってしまうほど。よほど家老が気に食わないのか、誰よりも張り切って殴ってましたからねぇ・・・・・・拳に力こもってました(笑)。
あ、右大弁の中村翫雀も色々と・・・・・・あそこまでナルシスト阿呆を演じられるって感心して良いのか悪いのか(苦笑)。第一人称、「ぼぉくぅ」ですから。時々「It's me」ですから。
もちろん目の保養的な存在も。菊之助の美しさは変わらないのだが、今回目を惹いたのは左大臣を演じた中村錦之助。ヤバイ、綺麗どころ発見(吐血)。否、綺麗なのは知ってたけど、花道の真下で観ると感動だわ。別の演目でも観てみたい。
歌舞伎よりも内容も分かりやすく、シェイクスピアらしい台詞も交えて終始見入ってしまった。蜷川さんの演出にも脱帽。幕開けから魅せる×2。BGMに賛美歌94番が流れ出した時点でテンションmax!歌いそうになった(危)。
ロマンティック・コメディと、パンフに書かれていた。「ロマンティック」の基準は理解しかねるが、コメディは確か。ああ、恋だ愛だで悩んでいるから「ロマンティック」なのか?とにかく現実と隔離された素晴らしい空間だった。歌舞伎ではない、蜷川さんの作品も観劇したい。
タグ:歌舞伎
見にいけてうらやましい。
私もみたいな。
by umiko (2009-06-16 20:16)
非常に楽しめました。
役者陣もさることながら、原作者・演出家も超一流が加わると可能性は無限に広がりますね。
歌舞伎より観やすいと思います。機会があれば、是非観て頂きたいです。
by 氷白蓮 (2009-06-17 22:04)
やはり近くで観られると違いますよね!
花道近くもすっごく羨ましい~~。
特に歌舞伎の場合は^^
by kuwachan (2009-06-20 10:01)
テンション上がりました。
役者の表情や仕草が事細かに観られて、幸せです。
by 氷白蓮 (2009-06-22 22:00)