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浅さが否めない [時には芸術]

 新橋演舞場へ歌舞伎を見に行って参りました。これで4ヶ月連続(?)。あ、先月のレポ書いてない。

 海老様と七之助の組み合わせ、ストーリー原案は樹林伸、演目は「石川五右衛門」。海老様、絶対に似合う!
 大概は演目発表と同時に配役も分かるものだが、今回はギリギリまでメイン3名のみしか分からず。それでもチケットは売れるわけで。正直、自分も楽しみで仕方がなかった。

 感想・・・・・・タイトル通り。うん、浅い。練り直すべき。

 歌舞伎のストーリーが突拍子も無い事は承知だが、やっぱりねの展開。秀吉(団十郎)と五右衛門が親子って展開。茶々の腹の子は五右衛門の子だけど、秀吉にとっては孫にあたるから世継ぎとして問題ないんだと・・・・・・現代的にはどーなの?が歌舞伎では当然。

 台詞が説明臭かった。折角の団十郎&海老様のやり取りもイマイチ。期待通り海老様の五右衛門は嵌っているが、団十郎の秀吉は微妙。中途半端に軽い感じがしっくり来なかった。見慣れていないせいだろうか。

 何が一番残念て、七之助。茶々役ですよ、役から考えたら当然恋仲になるでしょうよ!ええ、なりましたよ。2場のみ・・・・・・。

 いやいや、オカシイ。もう少し使ってあげてっ!あの可愛さが2場だけって、

どんだけ生殺しですか?

 七之助じゃなくても良かったよね?他の若い御曹司共でも良かったよね、新悟とか・・・・・・あ、ヤツは踊りが無理か。いや、でもなぁ、あまりにも七之助の扱いが軽いよなぁ。とにかく勿体なさすぎる役だった。

 七之助だけに限らず、猿也も右近も団十郎でさえオマケみたいな存在。完全に海老様のための舞台。海老様ファンは満足かもね。母君曰く、

 「睨み睨みアンド睨み」

 確かに。ここぞってとこだけで十分な「睨み」をこれでもかってぐらい極めておられました。

 前半と後半でストーリーの流れがガラッと変わったのは評価する。9割方エビ様の1人舞台ですが。本当の水を使ったり、金鯱(鯉?)盗んじゃったり、忍術使ったり、宙乗りしたり。1人でこれだけ持って行けるのは凄い。それぐらいの圧倒的な存在感。 エネルギッシュでパワフル。これを1日2部演じるのだから。でもね、

 「1回で十分ね」

 終演後に後方のオバサマ2人組の一言。母君と大きく頷き合った(笑)。目の保養にはなりましたけどね~。

 今回の演目で新作に挑戦したり、古典をアレンジする串田さんや野田さんの凄さが分かった。勘三郎の存在あってこそとはいえ、見応えがあって面白いもの。

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umiko

歌舞伎ってさ おもしろいんだってね。
見たことないけど
by umiko (2009-08-21 09:52) 

氷白蓮

面白いですよ~。
機会があれば是非。
好きな俳優さんを見つけると良いですね。
ハマる近道です(笑)。
by 氷白蓮 (2009-08-21 23:51) 

kuwachan

七之助、見るたびに波野久里子と顔立ちが
ソックリって思ってしまいます(^^ゞ
すっごいファンというわけではないけれども
勘三郎が出演するものにはついつい期待しちゃいます☆
by kuwachan (2009-08-24 20:50) 

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