今年も新春 [時には芸術]
毎年恒例の新春浅草歌舞伎へ行ってきました~。今年で10年目だってさ。パンフの中に過去のポスターが載っていて、6回は行っている事が判明。む~、頑張ってる方かしら?
一つ目、「正札附根元草摺」
曽我五郎(市川亀治郎)が父の敵を討つために鎧を小脇に抱えて駆け出す所を、小林朝比奈(中村勘太郎)が必死に押しとどめようとする。
鎧の下に付いている防具の事を「草摺」と言い、この部分を朝比奈が引いて止めようとする。要は「力比べ」になるわけ。舞踊の部門になるのだろうけど、あまり動きがないんだよなぁ。とはいえ、演者は亀治郎&勘太郎ですからね。巧いですよ。衣装が双方共に派手×2だったので正月らしさも出てたかな。
二つ目、「元禄忠臣蔵・御浜御殿綱豊卿」
主な登場人物、後の六代将軍徳川家宣となる綱豊(片岡愛之助)・赤穂浪士の一人富森助右衛門(市川亀治郎)、助右衛門の妹のお喜世(中村七之助)、綱豊の師である新井勘解由(市川男女蔵)。
浅野家の再興を巡り、赤穂浪士の本意を探ろうとする綱豊。それに乗るまいと頑なにはぐらかす助右衛門。両者の掛け合いが面白い。その間に挟まれてしまうお喜世が可哀想なんだけどね。寵愛してくれている殿様と兄上さんだから。
綱豊が武士のあり方を説く場面が有名らしい。愛兄にが熱く語っておりました。そこは格好良いんだけど、ほろ酔いな場面は可愛かった~。はにゃ~んvvですね。愛兄には一條大蔵卿をやっても可愛いだろうなぁ。
板挟みになってしまう七之助も所々の芝居が良かった。綱豊に対する兄の振る舞いに我慢出来ず、小太刀に手を掛けて突き進んでいくシーンとか。武家の女性だよな~。
助右衛門を演じた亀治郎、巧いですよ。巧いけど、個人的には踊りの方が好きだわ。熱くなってしまう役柄は、演技が大きすぎて重い。あまり感情移入が出来なかった。
男女蔵はアウト。出演メンバーに比べると演技も華も劣る。
三つ目、「忍夜恋曲者」天慶の乱で滅ぼされた平将門の娘・瀧夜叉姫(中村七之助)は、味方の武士を集めるために傾城に身を代えて古御所に隠れている。そこへ妖怪(瀧夜叉姫は妖術使い)が出るという噂を聞いた大宅太郎光圀(中村勘太郎)がやってくる。
中村屋兄弟だけの舞台だから楽しみにしていたんだけど、やっぱり舞踊の場面は眠い(爆)。勘太郎を口説く七之助は艶っぽくて素敵なんだけどね~。
姫としての可愛さ、傾城としての艶やかさ、妖術使いとしての怪しさ。三者を兼ね揃える役は相当難しいと思う。七之助が瀧夜叉姫を演じると知ると、祖父・芝翫さんの目の色が変わったそうな。色々挑戦してるなぁ。
途中で瀧夜叉姫であることがバレて、光圀と闘う事になってしまう。もう少し恋人役な話が良かったな~、というのは超個人的嗜好(マテ)。七之助が勘太郎にじゃれる姿は超可愛いんだものー(腐女子!)。
勘太郎はもっと見せ場のある役で見たかったな。巧い事が分かっているから尚更。夜の部がどうなっているかが分からないのだけど。
観劇レポはこんな感じ。あ、帰りがけに勘太郎の婦人がいらしたわ。TVで見るより小さかったけど、可愛かった。未だ慣れないのだろうね、ちんまり立っていました。梨園の嫁は大変だ。と思っていたら後ろを歩いていたオバサマ方、
「ありがとうございました。ぐらい言えばいいのにね」
はいはい。大目に見てあげなさい。まだ2ヶ月なんだから。
一つ目、「正札附根元草摺」
曽我五郎(市川亀治郎)が父の敵を討つために鎧を小脇に抱えて駆け出す所を、小林朝比奈(中村勘太郎)が必死に押しとどめようとする。
鎧の下に付いている防具の事を「草摺」と言い、この部分を朝比奈が引いて止めようとする。要は「力比べ」になるわけ。舞踊の部門になるのだろうけど、あまり動きがないんだよなぁ。とはいえ、演者は亀治郎&勘太郎ですからね。巧いですよ。衣装が双方共に派手×2だったので正月らしさも出てたかな。
二つ目、「元禄忠臣蔵・御浜御殿綱豊卿」
主な登場人物、後の六代将軍徳川家宣となる綱豊(片岡愛之助)・赤穂浪士の一人富森助右衛門(市川亀治郎)、助右衛門の妹のお喜世(中村七之助)、綱豊の師である新井勘解由(市川男女蔵)。
浅野家の再興を巡り、赤穂浪士の本意を探ろうとする綱豊。それに乗るまいと頑なにはぐらかす助右衛門。両者の掛け合いが面白い。その間に挟まれてしまうお喜世が可哀想なんだけどね。寵愛してくれている殿様と兄上さんだから。
綱豊が武士のあり方を説く場面が有名らしい。愛兄にが熱く語っておりました。そこは格好良いんだけど、ほろ酔いな場面は可愛かった~。はにゃ~んvvですね。愛兄には一條大蔵卿をやっても可愛いだろうなぁ。
板挟みになってしまう七之助も所々の芝居が良かった。綱豊に対する兄の振る舞いに我慢出来ず、小太刀に手を掛けて突き進んでいくシーンとか。武家の女性だよな~。
助右衛門を演じた亀治郎、巧いですよ。巧いけど、個人的には踊りの方が好きだわ。熱くなってしまう役柄は、演技が大きすぎて重い。あまり感情移入が出来なかった。
男女蔵はアウト。出演メンバーに比べると演技も華も劣る。
三つ目、「忍夜恋曲者」天慶の乱で滅ぼされた平将門の娘・瀧夜叉姫(中村七之助)は、味方の武士を集めるために傾城に身を代えて古御所に隠れている。そこへ妖怪(瀧夜叉姫は妖術使い)が出るという噂を聞いた大宅太郎光圀(中村勘太郎)がやってくる。
中村屋兄弟だけの舞台だから楽しみにしていたんだけど、やっぱり舞踊の場面は眠い(爆)。勘太郎を口説く七之助は艶っぽくて素敵なんだけどね~。
姫としての可愛さ、傾城としての艶やかさ、妖術使いとしての怪しさ。三者を兼ね揃える役は相当難しいと思う。七之助が瀧夜叉姫を演じると知ると、祖父・芝翫さんの目の色が変わったそうな。色々挑戦してるなぁ。
途中で瀧夜叉姫であることがバレて、光圀と闘う事になってしまう。もう少し恋人役な話が良かったな~、というのは超個人的嗜好(マテ)。七之助が勘太郎にじゃれる姿は超可愛いんだものー(腐女子!)。
勘太郎はもっと見せ場のある役で見たかったな。巧い事が分かっているから尚更。夜の部がどうなっているかが分からないのだけど。
観劇レポはこんな感じ。あ、帰りがけに勘太郎の婦人がいらしたわ。TVで見るより小さかったけど、可愛かった。未だ慣れないのだろうね、ちんまり立っていました。梨園の嫁は大変だ。と思っていたら後ろを歩いていたオバサマ方、
「ありがとうございました。ぐらい言えばいいのにね」
はいはい。大目に見てあげなさい。まだ2ヶ月なんだから。
2010-01-05 23:19
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さすがオバサン、容赦ないですね。梨園の妻は大変ですわ。
マメに歌舞伎観賞、さすがです。こういう見るべきところを見ているお客さんに支えられて歌舞伎が発展して欲しいです。
by のりりん (2010-01-08 12:53)
レスが遅くなってしまって、申し訳ありません。
容赦なかったです(苦笑)。
奥方と同世代としては、もっと温かい目で見てもらいたいものです。
今年もこうやって息抜き出来ればと思います。
by 氷白蓮 (2010-01-22 21:54)